トップページへ戻る

連RENは、
「華麗なる小鼓筒蒔絵の世界-生田コレクション展-」に、
事務局として協力しています。



◆◆無事終了いたしました。ありがとうございました。◆◆


事務局より
生田コレクション展を終えて
お力添えいただいた方々へ

 
 毎日通ったむろまち美術館から鼓筒たちが撤去され、もとの真っ白な姿に戻ってから、まる2日が経ちました。先の見えない準備段階から、チラシが出来上がり、広報活動、記者会見、搬入、初日、フォーラム、能楽鑑賞会、そして、最終日の混雑と撤収まで、数カ月の間、本当にありがとうございました。まったく一から企画を始めて総計1800名以上の方々に来場いただいたことは、奇跡に近いことではないかと思います。慣れないために会期中いろいろと混乱もありましたが、ボランティアスタッフの全員が、それぞれ違った世界と特異技をもった寄
せ集め部隊だったからこそ、今回のような会が実現できたのではないかと思います。大倉流の先生方が毎日詰めてくださったり、フォーラムで茶会が行われたり、観世会館で次期家元が華を生けてくださったり、2つの大きな会が満員御礼状態だったりと、毎日が驚きと感謝であふれていました。そして何より、来場された方々の多くが、会場に来て新しい発見をしたと言い、新しい世界に触れたと言い、また感激の言葉を残して帰られました。私も、スタッフとして毎日関わらせていただき、鼓筒について、蒔絵について、能楽やお茶の世界について、日々思いを新たにし、多くの刺激をいただきました。生田さんからもますます研究にはげみたいというお礼の言葉が届いています。「生田コレクション展」は、立派な第一歩を刻んだと思います。豊かな展開につながっていくことができるよう、今後ともどうかお力添えのほどよろしくお願いいたします。 2004.10.20 濱崎加奈子


会場の様子 体験コーナー 子供教室
   ↑会場の様子    ↑小鼓をさわってみよう    ↑小鼓こども教室の様子

● 小鼓体験教室参加者の方のHPが届いておりますので、以下、掲載させていただきます。

http://www.geocities.jp/yuki_1156/



華麗なる小鼓筒蒔絵の世界
生田コレクション展 -

2004年9月30日(木)〜10月17日(日)
池坊短期大学むろまち美術館




 
 生田コレクションは、明治大正期、生田耕一氏を中心に蒐集された小鼓筒88本を根幹とする大変めずらしく貴重なコレクションです。阿古、女阿古、千種、阿波、多武峰、南音羽、南折居、北下居、道本といった、室町期から江戸初期にかけての代表的な作者の作品を公開!これほど多く名人の作が一挙に公開されるのは初めてとなります。
 はるかなる時を超えてなお、私たちの耳に響く小鼓の世界をお楽しみください。




■主 催 伝統文化支援協会
■協 力 華道家元池坊 学校法人池坊学園
■後 援 京都府 京都市 京都新聞社 NHK
■協 賛 岡三証券株式会社

※京都文化祭典’04協賛事業
京都芸術祭典ホームページURL
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/bunka/kaf04/home/home.htm


■日 程 2004年9月30日(木)〜10月17日(日)
■開 館 10:00〜18:00 ※但し、最終日は16:00迄
■休館日 会期中無休

■場 所 池坊短期大学むろまち美術館(京都市下京区室町四条下る)
■入場料 一般 500円 ※学生無料
■アクセス 地下鉄「四条」、阪急「烏丸」下車、徒歩2分

■問い合わせ電話 075-213-3792(白峰) ※平日10:00〜17:00

※会場にて、記念出版本『小鼓−心に響く音と技の世界−』を販売しています

 (伝統文化プロデュース連 編集/1000円)
 小鼓の音と美と技を知る本になっています。どうぞお求めくださいませ。




ご案内

 生田コレクションは、生田耕一氏が明治大正期を通じて蒐集された小鼓筒八十八本を根幹とする、大変めずらしく、貴重なコレクションです。氏は蒐集のみならず、鼓胴研究にも尽力され、山崎楽堂氏との共著『鼓筒の鑑定』は、近代鼓筒研究のさきがけとして、また現代においては、ますますその多大な価値が注目されています。

 このたび、生田コレクション・生田秀昭氏の協力を得て、コレクションの一部を公開させていただく機会を得ることになりました。阿古、女阿古、千種、阿波、多武峰、南音羽、南折居、北下居、道本といった、室町期から江戸初期にかけての代表的な作者の作品を網羅する形で出品していただきます。生田コレクションが公開されるのは本邦初ですが、同時に、これほど多く名人の作が一挙に公開されるのもまた、初めてであり、今後、国内外から注目を集めることは間違いありません。

 小鼓の蒔絵は、他の道具における蒔絵と違い、その独特の形と用途から、様々な意匠が生み出されました。球面に描くには極めて優れた技術が要求され、その生き生きとした動的な描線やモティーフからは、当時一流のアーティスト達の心意気が直に伝わってくるようです。また、音を目に「見る」ユニークな仕掛けや洒落、遊びも随所に見られ、能の世界を別の角度から理解する一助にもなるでしょう。
 また、生田コレクションの鼓胴のなかには、江戸時代の書物に記載されたものも多く、江戸時代の書物と現物とが照合できるのは珍しく、展示としても面白いものになることと思われます。

 なお、コレクション初公開記念として、観世会館において能楽公演の開催が決定しております。公演では、生田コレクションの鼓の音を実際に聞くことができるだけでなく、いくつかの名人の作品を聞きくらべるという、贅沢な、また、たいへん貴重な公演となります。
 小鼓は、他の伝統的な日本の楽器と同じく、ひとつひとつ音色が異なっており、ほんの微細な鉋のひと削りですら、違った音色を響かせます。同じ楽器でも、一つ一つが「異なる」こと、個性をもつことを良しとする、日本音楽の豊かな音の世界をも、感じていただければと思います。

 古美術品として一部の愛玩者にのみ知られてきた鼓筒の世界。ここには、中世に華ひらいた諸芸能の世界と、それら芸能が現代につながる形を整える江戸初期の、美術的にも極めて優れた手わざの粋がこめられています。時を超えてなお、その音を現代生きる私たちの耳に響かせ、五〇〇年の歴史を今に伝え、時代時代の空気とともに、歴史とのつながりを実感させる、鼓筒。

 このような貴重な機会ですので、展示や公演、またシンポジウムなど、広く連動性をもたせた展覧会にすることで、より幅広く、また深く、コレクションおよび小鼓の世界を知っていただく機会になればと考えております。

 池坊短期大学むろまち美術館様は、京都および日本の伝統文化に関わる美術工芸品を収集、保存、展示し、教育・研究の一環として生かしてゆくとともに、広く市民に公開することを目的とし、また展示により、伝統文化とそれらが今に生きる姿を積極的に示してゆくことをかかげ、意義ある活動をされていらっしゃいます。
 能楽もまた、京都に発し、日本を代表する文化として、世界遺産に登録され、また、茶や華、香と同じく、中世にその直接の淵源をもち、同じく江戸初期に現代につながる形へと整えられた芸能です。
 小鼓筒蒔絵・生田コレクション初公開の展示を、ぜひともお楽しみください。



■開期中のイベント
 

■フォーラム『小鼓の美をさぐる−技と心−』
  
 [日 時] 10月11日(祝) 14:00〜16:00 
※開場13:00
 [場 所]  池坊短期大学・こころホール
 [参加費] 1000円
 [定 員] 200名 ※当日までにチケットをお求め下さい。

 [基調演奏] 一調一声「三井寺(みいでら)」 金剛永謹 大倉源次郎
 [パネリスト] 生田秀昭(生田コレクション所有者)
        鈴木理之(鼓司・ぬし藤)
        山下雄治(調べ緒作家)
        大倉源次郎(小鼓方十六世宗家)
 
 ※開演前に、能をテーマにした呈茶あります(13:00〜13:50)



■列品解説  於 展覧会場内
 
 
生田コレクション所有者・生田秀昭による列品解説を行います。
 
 [日 程] 10/2,3,10,16,17の各土曜・日曜 14:00〜
 [講 師] 生田秀昭
 [参加費] 無料


■小鼓体験セミナー  於 展覧会場内
 

 能楽師による1時間の体験稽古が受けられます。

  
 [日 程] 10月11日(祝)16:00〜
        10月16日(土)14:00〜/16:00〜
 [講 師] 監修 大倉源次郎(大倉流小鼓方十六世宗家)
 [参加費] 1000円
 [定 員] 各20名 ※当日先着順

■小鼓をさわってみよう
  於 展覧会場内
 
 
小鼓(人工皮革製)を手にとり、実際に音を出してただきます。
 

 [日 時] 随時
 [参加費] 無料
 [協 力] 白峰


■小鼓こども教室  於 展覧会場内
 
 
小鼓を通して伝統文化を子どもたちに知っていただくためのセミナーです。
 
 
[対 象] 小・中学生
 [日 程] 9/15,22,29,10/6,11 ※17:00-19:00 (予定)
 [講 師] 監修 大倉源次郎
       吉阪一郎・久田陽春子・上田敦史(大倉流小鼓方)
 [参加費] 無料
 [定 員] 20名
 
※この事業は、財団法人伝統文化活性化国民協会の支援を受けています。

■呈茶
  於 展覧会場内

 [日 程] 毎日 随時 
 [呈茶券] 500円(干菓子付)




■併設展■


『蒔菓子展−能楽を題材にして−』
  於 展覧会場内・奥のスペース 

 蒔菓子とは、伝統芸能の曲目を題材にして作られた菓子のことです。
 今回は、能楽をテーマにした意匠を京菓子で表現し、展示します。京菓子は、能楽と同じく中世に淵源を発する茶道とともに発達したものです。展示により、それら共帳の伝統的歴史的美的感覚を発見すると同時に、能楽および小鼓の意匠にもかかわる日本の伝統的な意匠とその現代的な展開に目をむけていただき、小鼓をはじめとする能楽の世界をより立体的に、また、より深く楽しく理解していただくことを目的とするものです。

 菓子の意匠と美に見る能楽の世界をお楽しみください。




■能楽鑑賞会■

 
『鼓魂(こだま)の会』
  ※鼓魂の会とは、小鼓方十六世宗家・大倉源次郎が主宰する能楽鑑賞の会です。


  ◆生田コレクションの小鼓の中より、代表的な筒の音色を
   聴きくらべていただいた後、その鼓筒を使った能をご鑑賞ください。


  ◆華道家元次期家元・池坊由紀特別出瓶

 [日 時] 平成16年10月15日(金) 開演18時 終演20時45分
(予定)
 [場 所] 京都観世会館 
       (京都市左京区岡崎円勝寺町 TEL075-771-6114)



■第一部■ 鼓筒音くらべ 

   解説 生田秀昭
   出演 林光壽(幸流小鼓方) 大倉源次郎(大倉流小鼓方)

   生田秀昭所蔵筒使用 一調「松虫」  井上裕久 林光壽



■第二部■ 能楽鑑賞会

   
狂言 神鳴(かみなり)  神鳴 茂山正邦  医師 網谷正美
                    地謡 茂山七五三 佐々木千吉 柳本勝海

   
能楽 天鼓(てんこ) 
   
       生田秀昭所蔵 生阿弥作 大倉長右衛門宗悦皆庵極筒使用
       
       シテ 片山清司  ワキ 福王和幸  アイ 茂山七五三
       笛 藤田六郎兵衛 小鼓 大倉源次郎 大鼓 山本哲也 太鼓 井上敬介
       地謡 武田大志 寺澤幸佑 橋本忠樹 味方玄 浦部幸裕 
           河村和重 橋本光史 片山伸吾



[前売料金] ●1階自由席/4500円(含 記念出版『小鼓』、展覧会入館券)
        ●2階自由席/1500円(含 展覧会入館券)
[当日料金] ●1階自由席/4500円 ●2階自由席/1500円
※チケット取扱 
 チケットぴあ/TEL 0570-02-9966(Pコード/355-960)、京都観世会館

[会場へのアクセス] 
市バス「京都会館美術館前」徒歩5分 地下鉄東西線「東山駅」下車徒歩10分




ご挨拶

 日本を代表する楽器、小鼓、しかしその本当の姿はあまり知られていません。
 蒔絵の施された筒と、幾世代にも渡り打ち込まれる皮との絶妙のバランス、そして、それを打ち込む演奏者との出会いによって初めて妙なる音を産み出します。
 明治、大正期の近代鼓筒研究家の第一人者、生田耕一氏のコレクションの中から代表的な作品を選びだし、その蒔絵と筒作者との関係、能楽小鼓の流儀による音の差異などを小鼓の演奏者が実際に打ち分ける事により明らかに致します。
 今回の「音比べ」には幸流小鼓方で、先祖は天下一の称号を得ていた林光壽氏をお招きし、「流儀による音色の違い」「鼓筒の制作道具について」などのお話を伺います。また、生田コレクションの中には生阿弥作の鼓筒で、皆庵(大倉流四世、初代大倉長右衛門宣安・慶長年間没)の極め入りの筒が有ります。今回の能楽「天鼓」はその筒によって演奏させて頂きます。
 今回の企画に快くご協力頂きました、生田コレクション生田秀昭様に、この紙蔓をお借りし厚く御礼申し上げます。
                        
能楽小鼓方大倉流十六世宗家 大倉源次郎